世は大お絵かき時代…、インターネットが全盛期を迎えたことによって多くの神絵師に光が当たるようになり、イラストは今最もホットな仕事や趣味の1つと言えると思います。
PCやスマホ1つで気軽に始められ、趣味の中でも比較的簡単かつローコストで入っていけるため参入障壁がとても低いということも魅力的です。
しかし全くの初心者であればどう始めれば良いのか分からないですし、イラストと言っても何を描いたら良いのか分からないと思います。
私自身イラストを始めてから約6年ほど経ちますので、その経験から初心者の方に色々とお伝え出来ればと思います。
一度始めて少しやればすぐ慣れるから大丈夫!
まずはイラストを描く道具を揃える
兎にも角にもイラストは描く道具を揃えなければ始められません。
と言っても最悪紙と鉛筆があれば出来るんですが、今回はデジタルイラストということでそっちの道具を揃えましょう。
デジタルイラストで必要なのは
1.ペンタブレット
2.ペイントソフト
この2つです!
ペンタブレット
デジタルイラストを描く際には基本的にペンタブレットを使用して、電子ペンで画面上をなぞって線を絵を描いて行きます。
タブレットは別にiPadなどでも良いんですが、今回はイラスト専用のペンタブレットにフォーカスを当てます。
ここでタブレットには以下の2種類あります。
- 板タブレット
- 液晶タブレット
それぞれ特徴がありますので、簡単にご説明します。
板タブレット
板タブレット、通称板タブと呼ばれているもので、板そのものにはセンサー機能しか無く何も映っていません。
なのでPCのディスプレイ画面を見ながら手元の板タブレットでペンを動かしてイラストを描いていくことになります。
普通紙で絵を書く時はペンを置いて描く場所と表示される場所が一緒ですが、板タブの場合は描く場所と表示される場所が離れます。
そのため慣れるまでは描きづらく感じる場合がどうしてもあります。
しかし板タブはもう一つの液タブに比べて非常に安価になっていて、デジタルイラストの入門時に購入するという人も多いと思います。
また、完全に慣れてしまってそのまま板タブを使い続ける人もいます。
板タブのメリットとデメリットとしては以下のような感じです。
メリット | デメリット |
---|---|
安くて長持ちする 軽くて小さく省スペース 手元が見えないということがない 顔が前を向くので首と肩に優しい | 慣れるまで描きづらい 繊細な描写が難しい 狙った場所に線を引くのが難しい |
慣れるまで使いづらいというデメリットがデカすぎて使用を挫折する人も多く、私も少し板タブを使って液タブに変えました。
液晶タブレット
液晶タブレット、通称液タブですが、液晶の名の通り画面にそのままペンでお絵かきが出来るのが最大の特徴です。
なので普通にペンに絵を描くのと同じ感じで使えるので、いつもの感覚と変わりなくお絵かきが楽しめます。
微妙な描写を要求されるような細かいペン使いもし易いし、板タブよりも圧倒的に描きやすいです。(自分的には)
また、基本的に液タブはマルチディスプレイみたいな扱いになるので、PCのモニターで参考資料を見ながら描くということも出来ます。
液タブよりは高価なのですが、中華液タブレットと呼ばれるものも多く販売されていて、大体3~4万円で売っています。
国産はWacomというメーカーが市場をほぼ独占していて、国産が良い!安心!という方は少し高いですがWacom製のものを購入しましょう。
ちなみにWacomでも画面が少し小さいけど、安い液晶タブレットも販売しています。
液タブのメリットとデメリットとしては以下のような感じです。
メリット | デメリット |
---|---|
狙った場所に線引ける 液タブ上で作業が完了する マルチディスプレイで資料が見やすい 作業スピードが早い | 値段がお高め 顔が下を向くので首と肩が辛い 基本的に大きくて重い 手元が隠れる |
値段が高いというデメリットがありますが、それを感じさせないレベルで色々と使いやすい部分が多いので液タブを買って後悔する人はほとんどいないと思います。
\ 私はワコム Cintiq 16を使っています! /
※ペンタブレットのメーカーについて
液晶タブレットは中華製が多く、使っている人やおすすめしている人も多いです。
昔は感度が少し悪かったり、センサー部分など色々と粗悪な部分もありましたが、恐らく今ではそこまで悪くないレベルで改善されていると思います。
しかし、私としては今後イラストを続けていきたいという気持ちがあるなら絶対にWacom製にするべきだと思っています。
基本的に私は“べき”を使うのは嫌いなのですが、ここだけは“べき”と言うくらいWacomが使いやすく、圧倒的に品質が良く耐久性も良いからです。
私自身液タブ一発目は中華製だったんですが、まぁ使い心地はそこまで悪くないにしても、1年ちょっとしたら画面が映らなくなってしまい故障した経験があります。
電子ペンも数ヶ月で故障して使えなくなり、何回か新しく購入しました。
恐らく目に見える部分は良くても、中の見えない部分は粗悪なんじゃないかな?って思っています。
Wacomは使っていて本体、ペン共に壊れる気配がありませんし、プロもWacom製の液タブを使っていることが多いと思います。
そもそも今は中華製液タブも値段が上がってきているので、唯一のメリットが薄れてきています。
将来的に後悔しない、安物買いの銭失いをしないためにもタブレットは国産のWacom一択というのが私個人の意見です。ご参考まで!
ペイントソフト
デジタルイラストを描く時には、ペイントソフトというものを使ってそこで絵を描いていくのが基本になります。
無料ソフト、有料ソフトどちらもあるので、まずは無料のものから始めてみるのも良いと思います。
基本的に大体の人が使っていて、教本やYoutubeの講座などでも出てくるのは以下のものです。
- SAI(無料)
- CLIP STUDIO PAINT(有料)
この2つのどちらかが大体使われています。
SAIは無料ですが、プロでも普通に使っている人もいるくらい使いやすいソフトです。
ただしどちらかというとやはりCLIP STUDIO PAINT、通称クリスタを大体の人が使っているので、有料ですが将来的にはこちらを購入したいところ。
クリスタは最近買い切りだけでなくサブスクも導入したので、少し使ってみて止めるということも出来ます。
販売形態 | 料金 |
---|---|
買い切り | 5,000円 |
サブスク | 100円/月 |
どっちも超安いのですが、買い切りの場合はアップデートが入ると都度買わないといけませんので、自分に合った方を選ぼう!
イラストを初めて描く人は何をする?
道具は全て揃った!さあ描こう!ってなった時、明確にこれがやりたいっていう人以外は何をしたら良いのか分からないと思います。
何やりゃいいんだよって人は以下のことをとりあえずやりましょう。
好きな絵を描いてみる
自分が絵を描いてみたい!と思った動機は何かしらあると思います。
可愛い女の子のイラストを描いてみたい、キレイな風景画を描いてみたい、カッコいい男性を描いてみたいなど、まずは見様見真似で描いてみましょう。
天才であっても最初からネットに上がっているような綺羅びやかなイラストを描くことは絶対に出来ないはずですが、何かを描いた!という最初の一歩を踏み出して下さい。
ゲームでも最初何かしらやり始めた時はそういった実績が解除されますよね。
道具だけ買って何もしないという人も多いと思うので、まずは一歩を踏み出してみましょう。
模写をする
絵を自分で何か描いたよ、でもクソみたいな絵しか描けなかったんだが?ってまずは大体の人がなると思います。
私も最初は何これ?っていうのしか描けませんでしたし、恐らくみんな一緒だと思います。
デジタルで最初から上手く描いている人は大抵昔から何かしら紙に描いてきている人です。
なので完全な初心者が下手でも何も恥じる必要はありませんし、そもそも誰にも見せないので将来の自分が振り返るためにどこかに保管しておきましょう。
自分の力だけでは上手く描けないということが分かったはずです。
そこで次にやることが模写です。
自分が将来的にこんな絵を描きたいと感じる絵を何度も同じように線を引いて同じような絵になるか描いてみましょう。
出来れば丁寧に描いてしっかり似て自分が納得できるまで時間を掛ける方が良いと思っています。
模写をした後に学んだことをベースに好きなキャラクターを二次創作で描いてみるのも良いですし、模写を何度も繰り返すのも良いでしょう。
初心者のうちはまずは描くこと、観察眼を鍛えること、良い絵に触れる機会を増やすことが最優先だと思います。
私的には模写をすることで身につくのは以下のものだと思っています。
- 各パーツのバランスが身に付く
- おかしな箇所があると違和感を感じ取れるようになる
- 美的感覚が養われる
- 描いた絵の絵柄が身につく
模写はすぐに自分だけで上手い絵が描けるようになるわけでは無いですが、将来的に必ず力になるはずです。
例えば目が小さかったり離れすぎていたり、顔が小さかったりすると、違和感を感じ取れるようになって修正が出来るようになります。
あとは初心者向けの教本や講座では「腕の長さは等身◯個分」みたいな感じで教えられることが多いんですが、別に測らなくてもある程度感覚で描けるようになります。
色々と模写は批判する人が多いんですが、初心者は絶対模写をしないと上手くならないと思っていますし、絵が上手い人は大体模写を推奨してます。
まずは大量に絵を描くことを目標としましょう。
まとめ:イラストを描きたいけど何から始めるべき?
イラストを描き始めるのはとても簡単!
- ペンタブレットとペイントソフトがあれば始められる
- まずは好きな絵を描いてみる
- 模写などをして沢山絵を描く
まずはとりあえず道具を揃えちゃって、とにかく絵を描いてみましょう。
その後はとりあえず模写をして、物事に対しての観察眼を鍛えることをオススメします。
イラストは日々の積み重ねがとても大事なので、すぐに上手くなったりはしないと思います。
最初は線もガタガタですし、丸を描くのも、真っ直ぐ線を引くのも難しいと思います。
しかし、それでも楽しくて色々と描いている内にどんどん上達して、出来ることが段々と増えていきます。
イラストは長く続けることが出来ますし、描けるようになると本当に楽しいので、最初は難しくても諦めずにできれば続けて欲しいです!
将来的に神絵師と呼ばれる人が出るよう応援しています!