Phonim(フォニム)という音楽サービスを聞いたことがあるでしょうか?
音楽レッスンのオンラインサービスなのですが、ゆっくりと自分の都合の良い時に自宅で楽器レッスンが受けられるということで、誰でも気軽に始められるというものになっています。
私自身電子ピアノを買ったのでピアノ教室に行こうか迷っていたのですが、ピアノ教室を探すだけ探してそのまま放ったらかしでした。行くのが面倒だったので
しかもピアノ未経験ということで、どう練習してもいいか分からずに止めてしまいインテリアとなっていました。
そんな中で見つけたのがフォニムで、これなら自分でも出来そう!と思って実際に登録してレッスンを受けてみました。
あんまりネット上でも情報が見つからなかったので、私自身で紹介してみようと思います。
始めるまでのハードルが高そうな音楽教室だけど、オンラインなら楽ちん!
Phonim(フォニム)とは
そもそもPhonim(フォニム)とはなんぞやということからご説明していきます。
フォニムとは、株式会社フォニムが運営する「最大級のオンライン音楽教室」です。
会社設立は2017年2月24日なので、まだ比較的新しいサービスになっています。
最大の特徴は何と言っても自宅で自分が好きな時に講座を受講出来るということ。
普通楽器のレッスンを受講するとなると、実際に対面で行うか、オンラインであってもリアルタイムで受講するということが一般的でした。
それがフォニムの場合、送られてくるテキストと動画によるレッスンがメインになっているので、自宅で自分の好きな時に受講出来るということです。
それに加え、コースによっては自分の受講したレッスン内容を動画に撮って投稿することで講師からアドバイスが受けられるというサービスもあります。
受講できる楽器もピアノだけじゃなくて他にも色々あって、現在では以下の6種類になっています。
- ピアノ
- ドラム
- クラシックギター
- エアロフォン
- バイオリン
- デジタルサックス
特にドラムの講師はレミオロメンの神宮司治さんということで、ドラマーには結構人気っぽい感じがします。
今後も増えていくようなので、ここに自分がやってみたい楽器が無くても今後対応する可能性はあります。
楽器を持っていなくてもレンタルが出来るので、お試ししてみたい方も始めやすいと思います。
レッスン内容について
フォニムのレッスンはテキストと動画がメインです。
対面のように手取り足取り教えてくれる訳ではないですが、趣味でゆっくり続けて行きたいような人には逆にありがたい感じです。
完全に独学だと何をやっていいか分からないですし、練習方法や進め方もよく分からないので、ここを導いてくれるだけでも助かります。
レッスンの進め方
基本的には5日ごとにテキストと動画が送られてくるので、それを見ながら実際に引いてみて練習する感じになります。
まだ配信されていない場合は“未配信”となって選択出来ないので、次々進むことも出来ません。
最初はピアノの鍵盤を少し触ったりするくらいなので5日もあると時間が余裕で余りますが、ちゃんとした曲が出てくるとちゃんと練習しないと追い付かないかもしれません。
5日経っても前のレッスンが消えたりはしないので、難しかったりすると少しペースを落としたりして、ちゃんと身に付ける方が良いと思います。
カリキュラムの内容
配信されるまで内容は見られませんが、コース名ととレッスンリストは確認出来るので、今後どんなカリキュラムが配信されるのかということくらいは確認できます。
例えば初級ピアノコースなら以下のような感じです。
ちなみにコース0だけは最初から全て見ることができます。
Course0:ピアノレッスンの前に
楽譜を読んでみよう
いろんなジャンルの曲を弾こう
楽譜の読み方1
楽譜の読み方2
リズムをとってみよう
拍子を知ろう
変化記号と調号
コードの基礎を学ぼう
Course1:ようこそピアノの世界へ
ピアノに触ってみよう
楽譜を読んで弾いてみよう
右手で旋律を弾いてみよう
両手で弾いてみよう
休符を感じてみよう
スラーを意識しよう
「星に願いを」を引いてみよう
ハーモニーを感じよう
Course2:基本のテクニック
音階の練習
いろいろな長調の音階
分散和音を弾いてみよう
エーデルワイスを演奏しよう
なめらかなフレーズを作ってみよう
左手の音階を練習しよう
So Whatを弾いてみよう
スウィング
Course3:5度+オクターヴの和音
5度+オクターヴの和音(1)
「渚のアデリーヌ」の準備
「渚のアデリーヌ」の旋律を作ろう
「渚のアデリーヌ」の中間部
「渚のアデリーヌ」を完成させよう
3連符を身に着けよう
「タイムトゥセイグッバイ」を見てみよう
5度+オクターヴの和音(2)
「タイムトゥセイグッバイ」を完成させよう
Course4:クラシックに学ぶ音楽の表現
ペダルを使った伴奏
ジムノペディを見てみよう
音の持ち替え
ジムノペディを完成させよう
バッハのプレリュードを見てみよう
プレリュードを完成させよう
メヌエットを見てみよう
起承転結を考えてみよう
Course5:コード記号の読み方の基本
コード譜を学ぼう
マイナー、7thコードを学ぼう
分散コード
アンジェラ・アキ「手紙」
アルペジオで弾いてみよう
Alone Againを見てみよう
コードを捉えよう
リズムを作ろう
Course6:クラシックの有名曲に挑戦
トリルの練習をしてみよう
ショパン ワルツ3番
ワルツを完成させよう
エリーゼのために
アルペジオの練習
エリーゼのためにを完成させよう
トロイメライ
トロイメライを完成させよう
Course7:モーツァルトとブルグミュラー
モーツァルトを弾いてみましょう
曲の構成を理解しましょう
指使いを決めて片手ずつ
両手で弾いてみましょう
ブルグミュラーのアヴェ・マリア
アヴェ・マリアの構造
指使いを決めましょう
両手で弾いてみましょう
Course8:音色の作り方
リズム感と脱力を身に着けましょう
「子供のために」を両手で弾いてみましょう
繊細な表現力を身に付けましょう
「月の光」を片手ずつ弾いてみましょう
「月の光」を両手で挑戦しましょう
「戦場のメリークリスマス」を弾きましょう
後半を片手ずつ弾いてみましょう
通して弾いてみましょう
Course9:ヴィルトゥオーゾ・テクニック
半階音を弾いてみよう
Take the A trainの練習
Take the A trainの完成
指を広げる運動
「私のお気に入り」を見てみよう
「私のお気に入り」を完成させよう
The Entertainerの練習
The Entertainerの完成
コース1から9まで全部で73レッスンあります。
5日ごとに1レッスン配信されるので、この初級ピアノコースが全て終わるのはちょうど1年後ということです。
一応1年が終わる頃にはどの程度になっているのかは公式で以下の感じで回答されています。
フォニムのレッスンは1年ほどで、その楽器を使った様々なジャンルの曲を自力で練習して演奏できるような実力が身に付くことを目標としています。
また、それまでに、様々な楽曲を演奏していきますので、ご家族やご友人の前で一曲披露できるようになっているはずです。
Phonim – レッスンが終わるとどのようなレベルになっていますか
会員登録について
少し興味あるけどどんな感じかまだよく分からないし悩むなーって人は会員登録だけでもしてみるといいかもです。
入会費は無料な上にカリキュラムの内容でお見せしたコース0に関しては無料会員でも全て見ることが出来ます。
会員登録くらい誰でも出来ると思いますが、ページの雰囲気をお見せする意味でも一応以下に手順を書いておきます。
Googleアカウント、Facebookアカウント、メールアドレスのいずれかで登録します。
ニックネームとアイコン、性別を選択します。
基本的にどうでもいいですが、自分の演奏が投稿できるコミュニティという場で表示されます。
自分がレッスンを受けたい楽器を選択します。
ここで間違えても後で変更出来ます。
初級か中級を選びます。
ここも後で変更可能です。
楽器を持っているか持っていないか確認されます。
どっちを選択しても特に何も変わらないと思います。
ここまで終了するとトライアルプランでマイページが使えるようになります。
コース0も受講出来るし、コミュニティから他の人が投稿した演奏を見ることもできます。
特にトライアルプランの期間は決まっていないと思います。
「入会プランを見る」というところを押せばプランの選択や支払いをして本レッスンを開始することが出来ます。
フォニムの料金
フォニムで支払いが発生するのは、トライアルからプランを変更して本レッスンを受ける時と、楽器をレンタルする時になります。
それぞれ確認していきましょう。
プラン費用について
フォニムのレッスンを受けるためには会員登録後にプランを選択して支払いをする必要があります。
プランは2つあり、以下のような感じ。
エントリープラン :月額1,980円
スタンダードプラン:月額4,480円
エントリープランとスタンダードプランの違いは「講師にアドバイスを貰えるか」だけです。
これで2,500円の差が出るので、とりあえずエントリープランで始めてみて、アドバイスが欲しいならスタンダードプランに変えても良いかもしれません。
また、スタンダードプランは初月だけエントリープランと同額で始められます。
※キャンペーンなのでいつか終わるかもしれません
また、サブスクと買い切り型で分かれていて、買い切りの場合は以下のような料金になっています。
エントリープラン :24,090円
スタンダードプラン:54,750円
基本的にはサブスクがオススメで、自分の場合は買い切りだと後回しになって結局やらなくなる可能性があるから…という理由です。
ただ、サブスクの場合は支払いを中断するとそれまでのレッスンも全部見れなくなるみたいなので、それが嫌なら買い切りでも良いかもしれません。
※再開するとまた見られるようになります
普通のピアノ教室とかだと1回30分のレッスンを月2~4回受けて月1万~2万くらい必要になるので、フォニムの料金体系はかなりお財布に優しいと思います。
エントリープランで1年受講して23,760円は安い…!
楽器のレンタル費用
どの楽器を練習するにも対応した楽器を持っていないと何も出来ません。
なのでレッスンを開始する前に楽器を揃える必要があるのですが、フォニムではレンタルも可能です。
楽器ごとに月額が決まっていて、それぞれ以下のような料金になっています。
レンタル出来る楽器の品番は楽器名とその品番でググると出てくると思います。
楽器名 | 品番 | 月額料金 |
---|---|---|
ピアノ | P-121B | 5,990円 |
ドラム | TD-1DMK | 7,900円 |
デジタルサックス | YDS-150 | 12,000円 |
バイオリン | YSD104 | 7,990円 |
ギター | SLG200N | 6,990円 |
エアロフォン | AE-30 | 12,000円 |
AE-10 | 7,150円 | |
AE-05 | 4,820円 |
全部電子楽器になっていますので、楽器不可のマンションやアパートでも始められると思います。
エアロフォンだけちょっと種類が多い。
全体的に料金は少しお高めか…?
ちなみにレンタルの場合、18ヶ月継続して支払うことでそのまま貰えるRent to Own方式を取っています。
以降引き落としは無くなり、自分のものとなります。
もし手に入れるならどっちの方がお得か?電子ピアノP-121Bの場合で考えてみましょう。
買った方が普通に安いですが、レンタルするか、最初に自分で買ってしまうかは、お財布ややる気と相談ですかね…
実際の練習について
とりあえず実際どんな感じでレッスンを受けるんだろうということで、少しだけ内容をお伝えします。
レッスンの動画
動画では講師の方が解説してくれて、お手本を実際に見せて貰いながら学んでいきます。
講師は楽器ごとに決まっていて、ピアノの場合は榎政則氏と大瀧拓哉氏の2人で行われるようです。
どちらも世界で活躍する一流のピアニストさんのようですね。
レッスンのテキスト
レッスンのテキストと動画は基本的にリンクしています。
進め方としては動画を先に見て少し演奏してから、テキストで練習する方が良いですね。
初心者の場合はテキストだけ読んでもよく分かりませんし、特にリズムは実際に聞かないと分からないと思います。
受講時の雰囲気
私の場合は、電子ピアノの譜面置きにタブレットを置いて、動画とテキストを見ながら練習しています。
楽器不可のマンションに住んでいるので、ヘッドホンも付けています。
ピアノレッスンの感想
DTMでキーボードを少しだけ触っていたものの、全然弾けなかったし、ほとんど完全なピアノ初心者の状態でフォニムでレッスンを受けた感想になります。
レッスンはとても丁寧
まず最初に前提として、レッスン自体はとても良いと思いました。
レッスンは動画を見てからテキストで練習をするというスタイルを取っていましたが、どちらも丁寧なのですごく分かりやすいです。
講師の方はゆっくり話してしっかり指使いなどを説明してくれますし、テキストは楽譜上に指番号や日本語でドミソなどと書いてくれているので、楽譜が即座に読めなくても弾くことが出来ます。
また、レッスンで1曲弾くことになったような場合は2回の講座に分けてあることが基本で、1回目は左手と右手別々で引く練習をし、2回目で両手で完成させるといった感じです。
1曲弾くのは結構大変なのですが、2回に分けてくれていることで練習時間が長く取れるため、最初は無理ゲーと思っていても何度も練習しているうちにある程度弾けるようになってきます。
ちゃんと練習をすればしっかりと上達出来る良いレッスンになっていると思います。
ピアノ初心者だとかなり難しい
ピアノ未経験者の私がレッスンを受けてみての感想として、想像していた5倍くらいは難しいということです。
まぁこれはフォニムに関係なくピアノ自体が難しいってことだと思いますが…
当たり前ですが、ピアノを演奏する際には以下の事が順番に必要です。
- 楽譜の音符を確認する
- 音符が何の音なのかを確認する
- ピアノ上でその音の鍵盤がどこにあるのかを探す
- 両手を別々に動かして音を鳴らす
- 音の長さを読み取ってリズムをとる
細かく分けるとこんな感じの順番になるんじゃないかなと思います。
慣れるとあまり考えなくても自然と楽譜が読めて手も動くんだと思いますが、未経験だと考えることが多すぎて一つ一つの動作にかなり時間が掛かります。
簡単に見える譜面や、音にすると簡単なものでも、実際に弾いてみるとめちゃくちゃ難しいし、指が動かなかったり、別の指が動いたりします。
かなりゆっくりで簡単そうな楽譜でも、片手なら普通に弾けても両手だと小節ごとに止まっちゃったりしちゃうので、これで大丈夫なのかなぁ…と不安になる時もしばしばという感じでした。
進み方は普通だが急に難しくなる時がある
基本的に進み方は普通かゆっくり目くらいなんじゃないかと思いますが、急に難易度が上がる時があります。
始めたての頃は一つ一つ鍵盤を確認しながら音を鳴らしたり、楽譜を読んでその音を出したりという感じでかなり簡単で、正直5日も要りません。
ですが、急に“ではこの曲を弾いてみましょう”という感じで言われ、「あれ?ちょっと前まではゆっくり鍵盤鳴らしてただけなんだけど…」となります。
まだ全部受講していませんが、各レッスンの序盤は簡単ですが、中盤辺りから曲が入ってくることで難しくなるイメージがあるので、曲を弾きましょうのレッスンが出てきた時には結構練習時間が必要だと思います。
対面じゃないので自分で管理する必要がある
フォニムは動画とテキスト形式のオンラインレッスンなので、当然ですが練習するのもサボるのも自分の裁量で決められます。
曲が弾けなかったからといって怒られることもありませんし、完璧に仕上げるのも妥協して次に進むのも自由です。
また、一応レッスンごとのインターバルは5日ですが、全て5日間隔で終わらせようとすると、序盤ならまだしも途中から結構キツくなります。
仕事で忙しかったり、体調不良で弾けない時も出てくると思いますので、多分どこかのタイミングで数レッスン溜まってしまう状態になると思います。
なので、私としては
- 1レッスン全て5日で終わらせるのは諦める
- 練習は少しでもいいのでなるべく毎日ピアノに触る
- 1曲が完璧に弾けなくてもある程度弾けたなら妥協して次に進む
こんな感じで決めて進めていました。
今後ピアノの演奏者になりたいなら頑張らないといけないと思いますが、私はまぁただの趣味なのでほどほどに弾ければ良いかなと…
よちよち歩きの状態からどこまで弾けるようになるのか少し不安ですが頑張りたいと思います…!
事前に用意した方が良いもの
基本的にフォニムは自宅で出来るので、必ず必要なものというものは無いと思いますが、事前に用意しておいた方が良いものはあります。
自分が体験してみてあった方が良いと思ったものは以下です。
- 楽器
- タブレット
楽器はレンタルすると高いので、先に自分で買っておいた方が良いと思います。
すぐやめるかもって人はレンタルでもいいかもですが。
あと、ピアノの場合ほとんど必須と言っても過言ではないのがタブレットです。
これがあるのと無いのとではレッスン時の快適さが全然違います。
- 動画を見ながらピアノを練習出来る
- 楽譜を見ながら練習出来る
メリットは主にこの2点ですが、タブレットを譜面置きに置いて、動画やテキストを見ながら受講するのが良いと思います。
スマホでも見れますが、画面が小さすぎてかなり辛いです。
バイオリンとかギターみたいな移動出来る楽器ならPCの画面見ながらやれるのでタブレットはいらないかもですね。
\ 私は安いAmazonのタブレットを買って使っています! /
まとめ:ピアノ未経験者がPhonimに登録して練習してみた実体験レビュー
フォニムは楽器未経験者でも全然大丈夫で、普通に音楽教室に行って習うより断然安くレッスンを受けることが出来ます。
更には自分の好きなペースで練習出来るという今のところ唯一無二のサービス!
まとめとしては以下のような感じです。
- 最大級のオンライン音楽教室
- 月額1,980円から始められる
- レッスンは動画とテキストで自分のペースで進められる
- 楽器はレンタル出来るが長期的に見ると買った方が安い
- 約1年間で一曲披露出来るレベルが目標
楽器を買ったけど物置に眠っている方、楽器に興味があるけど対面で学ぶほどでは…という方、レッスンの料金が高くて経済的に無理だなぁ…と諦めていた方などは是非フォニムどうでしょうか!
私も頑張って1年間でピアノが弾けるようになるために練習を続けます!